似顔
にがお
名詞
標準
portrait
文例 · 用例
筆を執っても原稿用紙の隅に自分の似顔画を落書したりなどするだけで、一字も書けない。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
シャスタに就いて言うと、氷河地形などは、我が富士山とは似ない方面だが、その他に於て、多くの似顔は、合せ鏡をしている姉妹でもあるかの如くに感じられる、そう思うとき、我々日本人に取って、シャスタ山は、もう錠前を卸した山ではなくなった。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
幕があくと舞台は銀座街頭の場面だそうで、とあるバーの前に似顔絵かきと靴磨き二人と夕刊売りの少女が居る。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
悪口を云われる方では辛抱して罵詈の嵐を受け流しているのを、後に立っている年寄の男が指で盆の窪を突っついてお辞儀をさせる、取巻いて見物している群集は面白がってげらげら笑い囃し立てる、その観客の一人一人のクローズアップの中からも吾々はいくらも故旧の誰彼の似顔を拾い出すことが出来るのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
八つ切りくらいのスケッチブックへ鉛筆で簡単なスケッチをしたが、それは普通の意味の似顔としてはあまりよく似てはいなかった。
— 寺田寅彦 『中村彝氏の追憶』 青空文庫
石井氏の「二科同人群像」には単なる似顔の集成でなく、各メンバーの排置のみならずそのポーズや服装によって各自の個性を表現しようという苦心の痕が覗われる。
— 寺田寅彦 『二科展院展急行瞥見記』 青空文庫
あるいはその点に行くとかえって日本画の似顔とかあるいは漫画のカリカチュアのほうが見込みがありそうに思われた。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
店の食卓も、腰掛も、昔のままだったけれど、店の隅に電気蓄音機があったり、壁には映画女優の、下品な大きい似顔絵が貼られてあったり、下等に荒んだ感じが濃いのであります。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
作例 · 標準
彼の描く似顔は、いつもその人の特徴をよく捉えている。
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イベントで似顔を描いてもらい、とても良い記念になった。
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彼女は似顔を描くのが得意で、プロの画家として活動している。
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