音力
おんりょく
名詞
標準
strength of the voice
文例 · 用例
」と強くいうのが優しくなって、果は涙になるばかり、念被観音力観音の柳の露より身にしみじみと、里見は取られた手が震えた。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
これを強いて一|纏めに命名すると、一を観音力、他を鬼神力とでも呼ぼうか、共に人間はこれに対して到底不可抗力のものである。
— 泉鏡花 『おばけずきのいわれ少々と処女作』 青空文庫
鬼神力が三つ目小僧となり、大入道となるように、また観音力の微妙なる影向のあるを見ることを疑わぬ。
— 泉鏡花 『おばけずきのいわれ少々と処女作』 青空文庫
乃至一草一木の裡、あるいは鬼神力宿り、あるいは観音力宿る。
— 泉鏡花 『おばけずきのいわれ少々と処女作』 青空文庫
けれどもまた一方観音力の絶大なる加護を信ずる。
— 泉鏡花 『おばけずきのいわれ少々と処女作』 青空文庫
この故に念々頭々かの観音力を念ずる時んば、例えばいかなる形において鬼神力の現前することがあるとも、それに向ってついに何等の畏れも抱くことがない。
— 泉鏡花 『おばけずきのいわれ少々と処女作』 青空文庫
僕はかの観音経を読誦するに、「彼の観音力を念ずれば」という訓読法を用いないで、「念彼観音力」という音読法を用いる。
— 泉鏡花 『おばけずきのいわれ少々と処女作』 青空文庫
蓋し自分が絶対の信用を捧ぐる先生の一喝は、この場合なお観音力の現前せるに外ならぬのである。
— 泉鏡花 『おばけずきのいわれ少々と処女作』 青空文庫
作例 · 標準
その声楽家の音力は素晴らしく、オーケストラの音に負けていない。
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修行を積んだ坊主たちの読経の音力は、お堂全体に響き渡る。
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彼女の音力の強さは、幼い頃からの訓練の成果である。
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