謙抑
けんよく
形容動詞名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
humbling oneself
文例 · 用例
しかしさうするために、もはや工夫を凝らす余地もないなら……心よ、謙抑にして神恵を待てよ。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
いかなる野心があつたにしても、少くとも彼女は自分の取扱ふ藝術そのものに對してはいつまでも謙抑な處女性を持ち續けてゐた。
— 有島武郎 『水野仙子氏の作品について』 青空文庫
最初文芸委員会がファウストを訳することを私に嘱した時、向軍治さんが一面委員会の鑑職の足らぬを気の毒がり、一面私の謙抑しないのを戒めて下すった。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
その謙抑知るべしだ。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
例えばこの「日本的性格」に日本の性格の本質として「中間的」であることと「簡素」であることと「謙抑」であることとが云われているが、現代の性格として私たちの日常は周囲にその文字どおりの気風を感じながら暮しているだろうか。
— ――世界と日本の文化史の知識―― 『世代の価値』 青空文庫
私を一番感動させたのは、制作者としてヴォルフがもっているひろやかで瑞々しく複雑な情緒と、対象をそのものとして活きた性格の姿でとらえてゆく主観の謙抑とでもいう美しさである。
— 宮本百合子 『ヴォルフの世界』 青空文庫
ヴォルフの対象への並々ならぬ愛として結果しているものの裏づけである主観の謙抑や隅々まで自覚され支配されている客観の力を考えると、今日私たちはそこに息するにいくらか楽な空気をかぐと共に、少なからぬ示唆をうける。
— 宮本百合子 『ヴォルフの世界』 青空文庫
いづれも「わたしは素人であるが」などと謙抑の言を並べてゐる。
— 芥川龍之介 『変遷その他』 青空文庫
作例 · 標準
彼は謙抑な態度で、他人の意見を尊重した。
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偉大な学者であるにもかかわらず、彼の言動は常に謙抑だった。
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謙抑の心を持つことは、人間関係を円滑にする上で重要だ。
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