完本
かんぽん
名詞
標準
complete set (of books)
文例 · 用例
天慶年間、即ち将門死してから何程の間も無い頃に出来たといふ将門記の完本が有つたら訳も分かるのであらうが、今存するものは残闕であつて、生憎発端のところが無いのだから如何とも致方は無い。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
今でこそ燕石十種は刊本にもあるが、其頃は寫本のみであつたし、大册六十册の完本は非常に珍稀であつた。
— 幸田露伴 『淡島寒月氏』 青空文庫
いはゆる風土記であつて、その内、出雲風土記(完本)、播磨風土記、常陸風土記などが残つてゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
電子本の中の電子本 書評を依頼された『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』は、シリーズの四作目までをおさめて〈完本〉と銘打ってあります。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
しかし此所謂神農本草経は完本では無い。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
太平聖恵方の完本は、躋寿館に永正中の鈔本の覆写本があつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
其本は原稿ではなく門人が寫したと思はるるもので、五册あるが完本ではない。
— 狩野亨吉 『安藤昌益』 青空文庫
もしかの猛烈なる完本をそのまま出板したとすれば、而して世人に讀まれ、多少とも影響するところがあつたとすれば、其結果は知るべきで、直に彼と當時の爲政者との爭ひとなることは、何も之を實行に訴へなくとも、考へて見ただけでも明白な事柄である。
— 狩野亨吉 『安藤昌益』 青空文庫
作例 · 標準
古書店を巡り、ようやく夏目漱石の小説全集の完本を揃えることができた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
このシリーズは全20巻だが、完本で所有している人は少ないだろう。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
オークションに、非常に状態の良い江戸時代の浮世絵の完本が出品された。
幻辭AI · gemini-2.5-pro