垢離
こり
名詞頻度ランク #15370 · 青空 69 例
標準
cold-water ablutions
文例 · 用例
」「此の川で垢離を取れ。
— 泉鏡太郎 『鑑定』 青空文庫
中空は冴切って、星が水垢離取りそうな月明に、踏切の桟橋を渡る影高く、灯ちらちらと目の下に、遠近の樹立の骨ばかりなのを視めながら、桑名の停車場へ下りた旅客がある。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
…… その事は言わぬけれど、明方の三時から、夜の白むまで垢離取って、願懸けすると頼んだら、姉さんは、喜んで、承知してくれました。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
……参詣の散った夜更には、人目を避けて、素膚に水垢離を取るのが時々あるから、と思うとあるいはそれかも知れぬ。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
」 塩どころじゃない、百日紅の樹を前にした、社務所と別な住居から、よちよち、臀を横に振って、肥った色白な大円髷が、夢中で駈けて来て、一子の水垢離を留めようとして、身を楯に逸るのを、仰向けに、ドンと蹴倒いて、「汚れものが、退りおれ。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
八宗の中にも真言宗には、秘密の法だの、九字を切るだのと申しまして、不思議なことをするのでありますが、もっともこの宗門の出家方は、始めから寒垢離、断食など種々な方法で法を修するのでございまして、向うに目指す品物を置いて、これに向って呪文を唱え、印を結んで、錬磨の功を積むのだそうでありまする。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
想うに、谷間を流るる一条の小川は、此処に詣ずる行者輩の身を浄むる処なれば、婦人も彼処にこそ垢離を取れりしならめ。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
当夜の火元は柳屋ではなく、かえってその不祥の兆に神経を悩まして、もの狂わしく、井戸端で火難消滅の水垢離を取って、裸体のまま表通まで駆け出すこともあった、天理教信心の婆々の内の麁匆火であった事と。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
作例 · 標準
修行僧が滝に打たれて垢離をとる姿は、見る者の心を打つ。
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寒行として、真冬の早朝に冷水で垢離を行う伝統がある。
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病気平癒を願って、毎日早朝に垢離を続けている。
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ウィキペディア
垢離(こり)とは、神仏に祈願する時に、冷水を浴びる行為のこと。水垢離(みずごり)、水行(すいぎょう)とも言う。
出典: 垢離 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0