水垢離
みずごり
名詞
標準
cold-water ablutions (for spiritual purification)
文例 · 用例
中空は冴切って、星が水垢離取りそうな月明に、踏切の桟橋を渡る影高く、灯ちらちらと目の下に、遠近の樹立の骨ばかりなのを視めながら、桑名の停車場へ下りた旅客がある。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
……参詣の散った夜更には、人目を避けて、素膚に水垢離を取るのが時々あるから、と思うとあるいはそれかも知れぬ。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
」 塩どころじゃない、百日紅の樹を前にした、社務所と別な住居から、よちよち、臀を横に振って、肥った色白な大円髷が、夢中で駈けて来て、一子の水垢離を留めようとして、身を楯に逸るのを、仰向けに、ドンと蹴倒いて、「汚れものが、退りおれ。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
当夜の火元は柳屋ではなく、かえってその不祥の兆に神経を悩まして、もの狂わしく、井戸端で火難消滅の水垢離を取って、裸体のまま表通まで駆け出すこともあった、天理教信心の婆々の内の麁匆火であった事と。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
預かり鳥のできふできによって、いただく禄にも響き、家の系図にもかかわるんですから、水垢離とってはだし参りをするほどの騒ぎです。
— 千柿の鍔 『右門捕物帖』 青空文庫
今朝の水垢離の時に、裸になるのを見たが、この辺が――」 と、云って、一人は、肩から胸を指して「一本一本、骨が見える。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
此最後のものが一番名高く、歌舞妓の脚本にもなつてゐるが、此は坊太郎の乳母が活躍して、水垢離を取り火物断ちをしたりする。
— 折口信夫 『玉手御前の恋』 青空文庫
病人達が古沼の水で、水垢離を取っているのであろう。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
作例 · 標準
寒行として、修行僧が滝に打たれて水垢離を行っていた。
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彼は年に一度、神社の裏で水垢離をして身を清めている。
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水垢離の最中は、精神が研ぎ澄まされるのを感じるそうだ。
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