嵩
かさ
名詞頻度ランク #34388 · 青空 282 例
標準
bulk
文例 · 用例
顧れば峡間から東方の霞沢岳連峰の木山には、どす玄い雨雲が、甘藍の大葉を巻いたように冠ぶさって、その尖端が常念一帯の脈まで、包んで来ている、雪の峡流は碧い石や黄な石をひたして、水嵩も多くなって、樺青く雪白い間を走って行くのが、遙かに瞰下されて、先は森林の底に没している。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
谷といっても、旱つづきの時は、水が涸れて、洲が露れるし、冬になれば、半分ほども水が落ちるというのに、今までの雨つづきで、水は、嵩にかかって、蜥蜴色に光りながら、迅り切って流れている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
三時間か四時間の間に、彼は茹でられた菜のように、萎びて、嵩が減って、グニャグニャになっていた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
「お伯母さまが、なにもかにも眷属中の女の良いところのものは一人で持ってらしってしまったのだわ」 うらやましさが嵩じて嫉みともなった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
眷属中の良いところのものを一人で」と託ったが、男のこころまでかくも牽くということを聴くと、うらやましさが嵩じてなった嫉みは、更に毒を加えて燃えさせられ、激しい怒りとなった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
「あたしたちのして来たことは、まるで行燈をつけては消し、消してはつけるようなまどろい生涯だった」 彼女はメートルの費用の嵩むのに少なからず辟易しながら、電気装置をいじるのを楽しみに、しばらくは毎朝こどものように早起した。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
あの気嵩な老妓がそんなしみったれた計画で、ひとに好意をするのではないことも判る。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
彼は自分でも、自分が今、しかかる素振りに驚きつつ、彼は権威者のように「出せと云ったら、出さないか」と体を嵩張らせて、のそのそとみち子に向って行った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
作例 · 標準
引っ越しの荷物が多すぎて、段ボールの嵩がすごいことになっている。
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この本はページ数が多い割には、嵩張らないのが良い。
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「もっとコンパクトにしたいんだけど、この嵩はどうにかならないかな?」
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倉庫には、衣料品の嵩を減らすための圧縮袋がたくさんあった。
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