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枇杷

びわ異読 ビワ
名詞頻度ランク #42950 · 青空 253
1
標準
loquat (Eriobotrya japonica)
文例 · 用例
同じく昔の郷里の夏の情趣と結びついている思い出の売り声の中でも枇杷葉湯売りのそれなどは、今ではもう忘れている人よりも知らぬ人が多いであろう。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
朱漆で塗った地に黒漆でからすの絵を描いたその下に烏丸枇杷葉湯と書いた一対の細長い箱を振り分けに肩にかついで「ホンケー、カラスマル、ビワヨーオートー」と終わりの「ヨートー」を長く清らかに引いて、呼び歩いていたようにも思うし、また木陰などに荷をおろして往来の人に呼びかけていたようにも思う。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
しかしその枇杷葉湯がいったいどんなものだか、味わったことはもちろん見たこともなかった。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
東京で震災前までは深川へんで見かけたことのあるあの定斎屋と同じようなものであったらしいが、しかし枇杷葉湯のあの朱塗りの荷箱とすがすがしい呼び声とには、あのガッチンガッチンの定斎屋よりもはるかに多くの過去の夢と市井の詩とを包有していたような気がする。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
枇杷が花をつけ、遠くの日溜りからは橙の実が目を射った。
梶井基次郎 冬の日 青空文庫
ひとしきりあの藪の前にある枇杷の古木へ熊蜂が来て恐しい大きな巣をかけた。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
(飛行機に残つたのは僕、  バットの空箱を蹴つてみる)三歳の記憶縁側に陽があたつてて、樹脂が五彩に眠る時、柿の木いつぽんある中庭は、土は枇杷いろ 蝿が唸く。
亡き児文也の霊に捧ぐ 在りし日の歌 青空文庫
いまが花の頃の、裏邸の枇杷の樹かと思ふが、もつと近い。
泉鏡太郎 湯どうふ 青空文庫
作例 · 標準
初夏の訪れを告げるように、庭の枇杷がオレンジ色に熟した。
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枇杷の種を植えたら、数年で立派な葉を広げるまでになった。
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お見舞いに、皮が薄くて瑞々しい大粒の枇杷をいただいた。
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