琵琶
びわ
名詞頻度ランク #32264 · 青空 1070 例
標準
biwa (Japanese lute)
文例 · 用例
今日のみの春を歩いて仕舞けり歩行歩行もの思ふ春の行衛かなまだ長うなる日に春の限りかな花に寝て我家遠き野道かな行く春や重たき琵琶の抱ごころ春の夜や盥を捨る町はづれ 生暖かく、朧ろに曇った春の宵。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
夢應の鯉魚は、三井寺の興義といふ鯉の畫のうまい僧の、ひととせ大病にかかつて、その魂魄が金色の鯉となつて琵琶湖を心ゆくまで逍遙した、といふ話なのですが、私は之をよんで、魚になりたいと思ひました。
— 太宰治 『魚服記に就て』 青空文庫
それからこの颱風の中心は土佐の東端沿岸の山づたいに徳島の方へ越えた後に大阪湾をその楕円の長軸に沿うて縦断して大阪附近に上陸し、そこに用意されていた数々の脆弱な人工物を薙倒した上で更に京都の附近を見舞って暴れ廻りながら琵琶湖上に出た。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
琵琶湖の水が高い河になって流れる下を隧道に掘って通っている道を過ぎて私たちは草津のうばが餅屋に駆け込んだ。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
作品のなかに兵卒が現れだしたのは、これよりさき大倉桃郎の「琵琶歌」にも見られるが、花袋は、もっとよく兵卒に即して、戦場を描いている。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
『するとすぐ僕の耳に入ったのは琵琶の音であった。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
そこの店先に一人の琵琶僧が立っていた。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
その顔の色、その目の光はちょうど悲しげな琵琶の音にふさわしく、あの咽ぶような糸の音につれて謡う声が沈んで濁って淀んでいた。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
作例 · 標準
静まり返った広間に、琵琶の力強くも哀切な音色が響き渡った。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
平家物語の弾き語りを聞きながら、往時の琵琶法師に思いを馳せる。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
博物館の展示室で、螺鈿細工が施された見事な琵琶を鑑賞した。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア
琵琶 は、東アジアの有棹(リュート属)弦楽器の一つ。弓を使わず、もっぱら弦(絃)をはじいて音を出す撥弦楽器である。古代において四弦系(曲頚琵琶)と五弦系(直頚琵琶)があり、後者は伝承が廃絶し使われなくなったが、前者は後に中国及び日本においていくつもの種類が生じて発展し、多くは現代も演奏されている。ベトナムにはおそらく明代に伝播した四弦十数柱のものが伝承され、ダン・ティ・バと呼ばれる。なお、広義には阮咸(げんかん)や月琴などのリュート属弦楽器も琵琶に含めることもある。
出典: 琵琶 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0