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十字火

じゅうじか
名詞
1
標準
crossfire
文例 · 用例
この様に明軍も奮戦したけれどもやがて寒雨到り行動は益々敏活を欠くのに対して、日本軍は左右の高地から十字火を浴せたのでついに支うべくもなくなった。
菊池寛 碧蹄館の戦 青空文庫
その日の夕暮の闇に乗じて、軽騎兵は堡塁と堡塁との間を、十字火を浴びながら、リエージュの町に向って突撃を試みた。
菊池寛 ゼラール中尉 青空文庫
――私達はこうして、敵のパイ共からばかりでなく、味方うちの「腐った分子」によっても、十字火を浴びせられる。
小林多喜二 党生活者 青空文庫
初めは仲なか頑張って口を割らなかったが、亜米利加の警察が得意とする第三段の十字火訊問の前に、遂に折れて白状した。
牧逸馬 斧を持った夫人の像 青空文庫
如何にも私は自分を論争の十字火の下に暴露して立っていることを認めます。
与謝野晶子 平塚・山川・山田三女史に答う 青空文庫
三女史に対して捧げている前述のような尊敬は尊敬として、たとい三女史の博詞宏弁を以てしても私の意見の自信を覆えさない限り、私はその十字火を凌いで三女史の前にこの細小の自己を主張せねばなりません。
与謝野晶子 平塚・山川・山田三女史に答う 青空文庫
飛び交ひなだれ堕ちる星晨や殺気のむらむらや、それら撃発する火のやうな寂しさのなかに、己は十字火に爛れた生まをつき放さうとするのだ。
逸見猶吉 逸見猶吉詩集 青空文庫
その交錯した十字火の中に、彼女は微笑んではいっていった。
豊島与志雄 操守 青空文庫
作例 · 標準
敵軍の激しい十字火にさらされ、我々の部隊は一歩も動けなくなった。
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四方から飛び交う十字火の中を、兵士たちは必死に駆け抜けた。
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映画のクライマックスで、主人公は敵の十字火をかいくぐって要塞に侵入した。
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