幻辞.com

佃煮

つくだに
名詞頻度ランク #37367 · 青空 180
1
標準
preserved food boiled in sweetened soy sauce
文例 · 用例
その一方ではまた、自分の田舎では人間の食うものと思われていない蝗の佃煮をうまそうに食っている江戸っ子の児童もあって、これにもまたちがった意味での驚異の目を見張ったのであった。
寺田寅彦 コーヒー哲学序説 青空文庫
「朝 ヌク飯三ワン 佃煮 梅干 牛乳一合ココア入リ 菓子パン 塩センベイ……」こういう記事が毎日毎日繰り返される。
寺田寅彦 備忘録 青空文庫
……すでに、二日の日の午後、火と煙を三方に見ながら、秋の暑さは炎天より意地が惡く、加ふるに砂煙の濛々とした大地に茣蓙一枚の立退所から、軍のやうな人ごみを、拔けつ、潛りつ、四谷の通りへ食料を探しに出て、煮染屋を見つけて、崩れた瓦、壁泥の堆いのを踏んで飛込んだが、心あての昆布の佃煮は影もない。
泉鏡太郎 間引菜 青空文庫
蠅も蛆も、とは、まさか言ひはしなかつたけれども、此の場合……きれい汚いなんぞ勿體ないと、立のき場所の周圍から説が出て、使が代つて、もう一度、その佃煮に駈けつけた時は……先刻に見着けた少しばかりの罐詰も、それも此も賣切れて何にもなかつた。
泉鏡太郎 間引菜 青空文庫
(これは私一人ではあるまい)そして、見つけたのは「武田麟太郎三月卅一日朝急逝す」 死んでもいい人間が佃煮にするくらいいるのに、こんな人が死んでしまうなんて、一体どうしたことであろうか。
織田作之助 武田麟太郎追悼 青空文庫
しかし、耳かきですくうような、ちっぽけな出来事でも、世に佃煮にするくらい多い所謂大事件よりも、はるかにニュース的価値のある場合もあろう。
織田作之助 夜光虫 青空文庫
毎日、茄子胡瓜でもあるまいから、そしてちやうど駄目になる燠があつたから、これでをはりの蕗を採つて来て佃煮にした、蕗のほろにがさには日本的老心といつたやうな味がある。
大田 行乞記 青空文庫
」 銀子はそのつもりで、自動車のブロカアの連中と、暑さしのぎに銀座会館の裏から築地河岸へと舟遊びに出ており、帰りの土産に大黒屋で佃煮を買い、路傍の花売娘から、パラピンにつつんだ花を三束買って、客と別れて帰って来た。
徳田秋声 縮図 青空文庫
作例 · 標準
祖母が甘辛く煮てくれた小女子の佃煮は、炊き立ての温かいご飯に実によく合う。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「お土産には、伝統の江戸前仕込みのアサリの佃煮が一番喜ばれるよ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
冷蔵庫に残っていた昆布の佃煮を、おにぎりの芯にして手早く朝食を済ませた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア

佃煮(つくだに)は、小魚、小エビ、貝類、昆布などの水産物、あるいは野菜などの農産物などを原料に、砂糖、醤油、飴、みりん、調味料などで作られた濃厚な調味液を浸透させ甘辛く煮つめた加工食品。#種類

出典: 佃煮 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0