煮物
にもの
名詞頻度ランク #17587 · 青空 159 例
標準
nimono
文例 · 用例
柚木は過去にいろいろの家に仕事のために出入りして、醤油樽の黴臭い戸棚の隅に首を突込んで窮屈な仕事をしたことや、主婦や女中に昼の煮物を分けて貰って弁当を使ったことや、その頃は嫌だった事が今ではむしろなつかしく想い出される。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
すなわち料理番が肉なり野菜なりを竈に仕かけて煮えるのを待っていると丁度よい時分には電気仕掛けのピアノが鳴り出す、その煮物に相応したような曲を奏するというのである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
おしかは鍋の煮物が出来るとお湯をかけた。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
鰯の煮物を作るにも、しそと土しょうがをいれ、酢と醤油以外に水を使わず、些も生臭味の出ない様に煮るこつを心得ているといった風で、やもめ暮しに重宝であった。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
先輩芸者の春次を初め、少し蟇口のふくれている芸者は、お膳のうえが寂しいと見ると、子供を近くの煮物屋へ走らせ、酒で爛れた胃袋にふさわしい、塩昆布や赤生薑のようなものを買わせ、朋輩芸者の前に出すのだが、きゃら蕗や葉蕃椒のようなものも、けんどんの隅に仕舞っておき、お茶漬のお菜にするのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
すなわち鱠には大根を卸しにし、煮物には大根を輪切にしたものを鰹節で煮てこれに宛てた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
菊代の兄、奥田義雄は、六畳間の縁側にしゃがんで七輪をばたばた煽ぎ煮物をしながら、傍に何やら書籍を置いて読んでいる。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
すると其の室の係で其処で煮物をしていた仲居、婢が、「おほっ」と云うような、何か恐ろしいものでもぶっつかったように叫ぶなり、手にしていた肴の丼を執りおとした。
— 田中貢太郎 『とんだ屋の客』 青空文庫
作例 · 標準
祖母が作る煮物は、いつも心が温まる家庭の味だ。
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大根と鶏肉の煮物は、冬の食卓にぴったりの一品だ。
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煮物は時間をかけてゆっくり煮込むことで、食材に味が染み込む。
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ウィキペディア
煮物(にもの)または煮物料理(にものりょうり)とは、煮て調理された料理。食材が柔らかくなるまで比較的長時間加熱を行なうものを特に煮込み(にこみ)という。
出典: 煮物 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0