一揃え
ひとそろえ
名詞
標準
one set
文例 · 用例
この女から妻は吉弥の家の状態をも聴き、僕の推知していた通り吉弥の帰るのを待っている男(それが区役所先生の野沢だ)があって、今度もそれが拵えてやった新調の衣物を一揃えお袋が持って来たということまで分った。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
意匠を凝らせた贈り物などする場合でなかったから、故人の形見ということにして、唐衣と裳の一揃えに、髪上げの用具のはいった箱を添えて贈った。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
叔母は空々しく気の毒だとかすまないとかいい続けながら錠をおろした箪笥を一々あけさせて、いろいろと勝手に好みをいった末に、りゅうとした一揃えを借る事にして、それから葉子の衣類までをとやかくいいながら去りがてにいじくり回した。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「琴は」「矢張り、トテシャンと弾きます」「うむ、洒落まで出来る」 とすっかり気に入って、八畳と六畳の二間を与え、新造一人に禿をつけて、定紋付きの調度一揃え、「初店瀬川」 と改良半紙二枚を飯粒でつないで、悪筆を振ったのを、欄間へ張る。
— 直木三十五 『傾城買虎之巻』 青空文庫
一円本一揃えくれるよし。
— 一九二七年(昭和二年) 『日記』 青空文庫
二人はまもなくカーテンをまくって控室へ戻ってきましたが、壁際に据えた大きな衣裳櫃からタイツ、刺繍のある胴着、赤毛の鬘、尾長鳥の羽根飾の帽子、細身の剣、銀の留金のついた爪先の反った妙な靴……そんなものを一揃えとりだしてわたしに着せると、正面奥の王座の前へ連れて行きました。
— 久生十蘭 『ハムレット』 青空文庫
私はずっと辰雄歿後の後年、奥さんのたえ子に、大島のおついが一揃えおありでしたろうと言うと、たしかに、ございました、永い間着ていましたけれど、何分にもお古いものでございましたから、もう、ほどいて了いました。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
私の法衣とか袈裟とか通常の法衣類はすっかり荷物の中へ入れてしまって、どうも出すのに不便ですから、前大蔵大臣から一揃えの法衣を借り、なお大臣から餞別として百ルピー戴きました。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
作例 · 標準
新しい工具を一揃え購入し、日曜大工に励んだ。
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彼女は結婚祝いに、素敵なワイングラスを一揃えもらった。
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絵を描くために、彼は絵の具と筆を一揃え揃えた。
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