軍談
ぐんだん
名詞
標準
war story
文例 · 用例
諸葛孔明が死んだ時に大きな星が墜ちた、それを観て敵の司馬懿が孔明の死を悟つて攻寄せたなどといふ談は、軍談では面白いことですが、それは勿論たゞお話です。
— 幸田露伴 『運命は切り開くもの』 青空文庫
すなわち、「真田三代記」、「漢楚軍談」、「三国志」といったような人間味の希薄なものを読みふけったのであった。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
十八の年まで淋しい山里にいて学問という学問は何にもしないでただ城下の中学校に寄宿している従兄弟から送って寄こす少年雑誌見たようなものを読み、その他は叔母の家に昔から在った源平盛衰記、太平記、漢楚軍談、忠義水滸伝のようなものばかり読んだのでございます。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
「漢楚軍談」「三国志」「真田三代記」の愛読者であったところの明治二十年ごろの田舎の子供にこのライネケフックスのおとぎ話はけだし天啓の稲妻であった。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
無論前に柔い、「でござんすわいナー」と書いてある草双紙を見た挙句に、親父がね、其癖大好なんで、但し硬派の方なんだから、私に内々で借りて来たあつた呉越軍談、あの、伍子胥の伝の所が十冊ばかり。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
それから呉越軍談が贔屓になる。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
それから、父親の居る時分、連立って阿母の墓参をすると、いつでも帰りがけには、この仁右衛門の堂へ寄って、世間話、お祖師様の一代記、時によると、軍談講釈、太平記を拾いよみに諳記でやるくらい話がおもしろい爺様だから、日が暮れるまで坐り込んで、提灯を借りて帰ることなんぞあった馴染だから、ここへ寄った。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
その中でも「八犬伝」「三国志」「漢楚軍談」などは非常に興味を持って、たいていは読み通したのである。
— 寺田寅彦 『わが中学時代の勉強法』 青空文庫
作例 · 標準
囲炉裏を囲んで、老人が若者たちに昔の軍談を語って聞かせた。
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講談師が扇子を叩きながら、華々しい軍談を読み上げる。
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「平家物語」のような軍談は、日本人の美意識に深く根ざしている。
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