紙細工
かみざいく
名詞
標準
articles made out of paper (by hand)
文例 · 用例
西洋人を乗せた自動車がけたたましく馳け抜ける向うから紙細工の菊を帽子に挿した手代らしい二、三人連れの自転車が来る。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
それが、どうしてこうも情ない、紙細工のようなものにしか描き現わされないであろう。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
すすきの木菟は旬はずれで、この頃はその尖ったくちばしを見せなかったが、名物の風車は春風がそよそよと渡って、これも名物の巻藁にさしてある笹の枝に、麦藁の花魁があかい袂を軽くなびかせて、紙細工の蝶の翅がひらひらと白くもつれ合っているのも、のどかな春らしい影を作っていた。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
この机辺のどろどろの洪水を、たたきころして凝結させ、千代紙細工のように切り張りして、そうして、ひとつの文章に仕立てあげるのが、これまでの私の手段であった。
— 太宰治 『古典竜頭蛇尾』 青空文庫
普通の行き丈けや身幅ものでも、この雄大な娘には紙細工の着物のように見えた。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
もう学校を卒業して月給も取れている長男夫婦は銀の置時計ぐらい奮発しましょうし、女学校へ行っている娘は手芸を丹精して贈りましょうし、幼稚園へ通っている末の子は富士山の貼紙細工でもして贈りましょう。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
折紙細工に長じ、炬燵の中にて、弟子たちの習う琴の音を聴き正しつつ、鼠、雉、蟹、法師、海老など、むずかしき形をこっそり紙折って作り、それがまた不思議なほどに実体によく似ていた。
— 太宰治 『盲人独笑』 青空文庫
中学校へはいって、自分は油絵の道具も一|揃い持っていましたが、しかし、そのタッチの手本を、印象派の画風に求めても、自分の画いたものは、まるで千代紙細工のようにのっぺりして、ものになりそうもありませんでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は器用に紙細工で動物を作る。
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子供たちは色とりどりの紙細工を楽しんでいた。
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この精巧な紙細工は、とても手作りとは思えない。
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文化祭で、生徒たちの作った巨大な紙細工が展示された。
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