浮浪児
ふろうじ
名詞
標準
juvenile vagrant
文例 · 用例
笑い合っている写真と、それからもう一枚は、私が浮浪児たちの前にしゃがんで、ひとりの浮浪児の足をつかんでいる甚だ妙なポーズの写真であった。
— 太宰治 『美男子と煙草』 青空文庫
」小柄な浮浪児がこちらへ走り寄りつつ声を上げた。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
」とわが同居人が真面目な顔をして言うや、まもなく六人の浮浪児が目も当てられないほどぼろぼろで汚い服を着て、部屋に上がり込んできた。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
」と浮浪児のひとりが答える。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
と、二人がしゃべろうとした瞬間、扉の叩く音がして、浮浪児の代表、ウィギンズ少年がみすぼらしい姿を見せた。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
国内の混乱時代に両親を失い、浮浪児となった主人公の少年サニカが、労働教育所の共同生活の訓練の間で、どのように人間としての愛を知り、技術を身につけて伸びて行くかという過程が、全巻を圧する簡明な美しさで描かれていた。
— 宮本百合子 『ジャンの物語』 青空文庫
今日長いおそろしい戦争の結果これ程の未亡人と、浮浪児が何んの人間らしい生活へ進む可能性も国家から保証されないで、おそろしいインフレーションの街に放り出されているとき、平等の親権は、何をなし得るだろう。
— ――結婚のモラル―― 『人間の結婚』 青空文庫
売笑婦、浮浪児が増大するばかりで、六・三制の予算は削られ、校舎が足りないのに、野天で勉強する子供らのよこで、ダンス・ホールと料理屋はどんどん建ってゆきます。
— 宮本百合子 『婦人大会にお集りの皆様へ』 青空文庫