戯画
ぎが
名詞頻度ランク #34963 · 青空 130 例
標準
caricature
文例 · 用例
私は鳥羽僧正の戯画を見る時に、そこに描かれた動物の群から人間の痴愚をさしつけれれる。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
鳥羽僧正の鳥獣戯画なども当時のスポーツやいろいろの享楽生活のカリカチュアと思って見ればこの僧正はやはり一種のカメラをさげて歩いた一人であったかもしれない。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
葉子の良人戯画家坂本は、元来、政治家や一般社会性の戯画ばかり描いて居たが、その前年文学世界という純文芸雑誌から頼まれて、文壇戯画を描き始めて居た。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
文壇の事に晦い坂本はその雑誌記者で新進作家川田氏に材料を貰い、それを坂本一流の瓢逸また鋭犀に戯画化して一年近くも連載した。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
なかで麻川氏の戯画化に使われた材料は麻川氏近来の秘事に近いもの――それももちろん川田氏から提供された材料だった。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
葉子は今迄ひとに返事の必要の手紙を出して返事を貰わなかった覚えが無かったので、いくらか消気てすこし怨みがましい心持になって居た処へ、ある人がそれに就いて、「あの人は、坂本さんの戯画の材料をあなたから出てるとでも思ってるか知れませんよ。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
先年主人が戯画に描いて氏を不愉快にしたのも其処から文学世界の記者川田氏が材料を持って来たのであるが、その後も氏が支那旅行から持ち越した病気が氏をなやませ続けている噂もまんざら嘘では無いらしい。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
「ばあやさんお酌の仕方がうまいなあ」「むかし酒飲みの主人を持っておりましたからね」 淡々として人生をも生活をも戯画化して行く。
— 岡本かの子 『高原の太陽』 青空文庫
ウィキペディア
戯画(ぎが)は、可笑しみのある絵、または戯れに書かれた絵のこと。落書き、風刺画、漫画、カリカチュアなどと重なる面が多く、これらと明確には区別し難い。「戯画」の名を冠した作品としては鳥羽僧正(伝)による『鳥獣人物戯画』が著名である。
出典: 戯画 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0