威嚇
いかく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #15624 · 青空 891 例
標準
threat
文例 · 用例
學校の廊下には、べたべた推薦のビラが張られて、選擧事務所なども、ものものしく、或るものは校門の下に立つて、登校の生徒ひとりひとりに名刺を手交し、よろしくたのみます、といつて低くお辭儀をして、或るものは、中學校の先輩といふ義理のしがらみに依つて、後輩を威嚇し、饗應、金錢、などといふばかな噂さへ立つた。
— 太宰治 『校長三代』 青空文庫
眉間には狐疑の深い皺がきざみ込まれ、小さい灰色の眼には淺間しい殺意が燃え、眞蒼な頬は威嚇の怒りに震へて、黒ずんだ薄い唇は嫌惡と侮蔑にひきつつたやうにゆがんでゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
室へ戻って、友人にハガキを書いていると、富士の雲が引いて取ったように幕を明け、銀磨きの万年雪が、巨獣の斑紋のように二筋三筋キラリと光って、夏の富士にして始めて見るところの、威嚇的な紫色が、抜打に稲妻でもひらめかしそうに、うつぼつと眉に迫って来る。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
その立体構成面の威嚇的偉大さを、駭くべき簡単なる曲線で、統整して、しかも委曲に至っては、富士で謂うところの八百八谷の線から、おのずと発生する凹凸面の、複雑なる入り乱れのために、眼もあやになることを如何ともしがたい。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
と、蜂はあわてて穴から出て來たが、忽ち松葉に向つて威嚇的な素振を見せた。
— 南部修太郎 『畫家とセリセリス』 青空文庫
植民地の労働者をベラ棒に安い、牛か馬かを使うような調子に働かせるために、威嚇し、弾圧する。
— 黒島傳治 『入営する青年たちは何をなすべきか』 青空文庫
近松少佐は思うままにすべての部下を威嚇した。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
しかし、それでも工人は、軍隊に庇護される感じは受けずに、威嚇されるのだった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
作例 · 標準
動物が縄張りを守るために行う威嚇行動は、しばしば相手を遠ざける効果がある。
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犯人は被害者をナイフで威嚇し、金品を奪った。
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相手国の軍事演習は、周辺諸国への政治的な威嚇と見なされている。
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裁判官は、証言を歪めようとする試みを厳しく威嚇した。
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ウィキペディア
威嚇(いかく)は、実際の攻撃ではなく、それに似た姿や様子を見せることで対象を脅かすことである。往々にして自らの身を守るために自らの力を誇示する行為である。しかし、攻撃の糸口として威嚇が使われる場合もある。
出典: 威嚇 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0