干物
ひもの異読 からもの
名詞頻度ランク #30449 · 青空 262 例
標準
dried fish (or shellfish, etc.)
文例 · 用例
秋の日は、干物の匂ひがするよ干物の、匂ひを嗅いで、うとうとと秋蝉の鳴く声聞いて、われ睡る人の世の、もの事すべて患らはし匂を嗅いで睡ります、ひとびとよ、秋の日は、干物の匂ひがするよ
— 中原中也 『干物』 青空文庫
お祖母ちやんは、忽ち起つて、干物を入れるために庭に下りた。
— 中原中也 『良子』 青空文庫
お祖母ちやんには、この柿の樹と、塀とに渡してある重さうな干物竿が却々持扱へなかつた。
— 中原中也 『良子』 青空文庫
家々の軒先に、魚の干物でも乾してあるのだろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
年じゅう同じように貯蔵した馬鈴薯や玉ねぎをかじり、干物塩物や、季節にかまわず豚や牛ばかり食っている西洋人やシナ人、あるいはほとんど年じゅう同じような果実を食っている熱帯の住民と、「はしり」を喜び「しゅん」を貴ぶ日本人とはこうした点でもかなりちがった日常生活の内容をもっている。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
はてさて迷惑な、こりゃ目の前で黄色蛇の旨煮か、腹籠の猿の蒸焼か、災難が軽うても、赤蛙の干物を大口にしゃぶるであろうと、そっと見ていると、片手に椀を持ちながら掴出したのは老沢庵。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
ただ量的にあまりに抽象的な、ややもすれば知識の干物の貯蔵所となる恐れのある学界の一隅に、時々は永遠に若い母なる自然の息を通わせることの必要を今さららしく強調するためにこんな蕪辞を連ねたに過ぎないのである。
— 寺田寅彦 『量的と質的と統計的と』 青空文庫
自分のようなものにはこの劇中でいちばんかわいそうなは干物になった心臓の持ち主すなわちにんじんのおかあさんであり、いちばん幸福なのは動物にまでも同情されるにんじんである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
作例 · 標準
今夜の夕食は、アジの干物を焼いて食べる予定だ。
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お土産に、地元の新鮮な魚で作られた干物をたくさん買った。
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天気の良い日は、ベランダでイカの干物を作ることがある。
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