洋本
ようほん
名詞
標準
book of Western origin
文例 · 用例
そうしてみると結局日本人の西洋本位思想が少しでも減退してほんとうの国民的自覚が勃興しない限り、連句が日本人自身から正当に認められる日の来るのはなかなか待ち遠しいかもしれない。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
或いは、藤野先生がよくおっしゃっていた「東洋本来の道」とかいうものが、それに当っているのかも知れないが、どうもよくわからない。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
東洋本来の道義、とでも言うべき底流は、いつでも、どこかで生きているはずです。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
小にしては国民の日常倫理の動揺を防ぎ、大にしては藤野先生の所謂「東洋本来の道義」発揚のためにも、戦いには、どんな犠牲を払っても、必ず勝たなければならぬ、とその夜しみじみ思った。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
時雄の書斎にある西洋本箱を小さくしたような本箱が一閑張の机の傍にあって、その上には鏡と、紅皿と、白粉の罎と、今一つシュウソカリの入った大きな罎がある。
— 田山花袋 『蒲団』 青空文庫
その後一年目に河内へ嫁入つて居た姉の藪入りの時に、万葉集略解の四六判の洋本をゆすり得た時の気分も、まだあり/\と残つてゐます。
— 折口信夫 『新しい国語教育の方角』 青空文庫
日本はその過去の本に於ては、西洋本と甚だ異る綴本装幀をもっている。
— 恩地孝四郎 『書籍の風俗』 青空文庫
普通見る丸背は前二者であって、角丸は、技術の未熟のために余り日本では少ないが西洋本は多くがこれである。
— 恩地孝四郎 『書籍の風俗』 青空文庫