突端
とったん異読 とっぱな
名詞
標準
tip of a headland
文例 · 用例
こんな谷の斜面の突端にでも建てたのでは規準様式の建築でも全く無難であるかどうか疑わしいと思われた。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
二箇所の津呂いずれも国の突端に近い。
— 寺田寅彦 『土佐の地名』 青空文庫
)以布利 バタク語で「イフル」は前同様突端でこれが津呂に近くあるのは面白い。
— 寺田寅彦 『土佐の地名』 青空文庫
孕は地名で、高知の海岸に並行する山脈が浦戸湾に中断されたその両側の突端の地とその海峡とを込めた名前である。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
盤の一つ一つは独木舟を差し込んだように唐突で単純に見えるが、その底は傾斜して水の波浪性を起用し、盤の突端までに三段の水沫を騰らしている。
— 岡本かの子 『噴水物語』 青空文庫
」「ここですか、ここは、一つ目の浜を出端れた、崖下の突端の処ですが、」「もう、夜があけましたのでございますか。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
碧水金砂、晝の趣とは違つて、靈山ヶ崎の突端と小坪の濱でおしまはした遠淺は、暗黒の色を帶び、伊豆の七島も見ゆるといふ蒼海原は、さゝ濁に濁つて、果なくおつかぶさつたやうに堆い水面は、おなじ色に空に連つて居る。
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
「どの道貴下には御用はござりますまいなれど、大崩壊の突端と睨み合いに、出張っておりますあの巌を、」 と立直って指をさしたが、片手は据え腰を、えいさ、と抱きつつ、「あれ、あれでござります。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫