内室
ないしつ
名詞
標準
one's wife
文例 · 用例
其後石は安然に雲飛の内室に祕藏されて其|清秀の態を變ず、靈妙の氣を失はずして幾年か過た。
— 國木田獨歩 『石清虚』 青空文庫
」 何が何でも、一方は人の内室である、他は淑女たるに間違いない。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
「邪見な口のききようだねえ、阿魔だのコン畜生だの婆だのと、れっきとした内室をつかめえてお慮外だよ、兀ちょろ爺の蹙足爺め。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
夫婦の間とはいえ男はさすが狼狙えて、女房の笑うに我からも噴飯ながら衣類を着る時、酒屋の丁稚、「ヘイお内室ここへ置きます、お豆腐は流しへ置きますよ。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
河野病院長医学士の内室、河野家の総領娘、道子の俤はそれであった。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
承わりますれば、御内室お岩さまが、お産がありましたとやら、お麁末でござりますが」 お槇はそこで贈物を前へ出した。
— 田中貢太郎 『南北の東海道四谷怪談』 青空文庫
「それに、兄の女を内室にすると云うことは、人倫にもはずれた所為かと思われます」 左京之進は遥に元親の方を見た。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
「吉良殿には、奇怪至極なことを仰せられるものじゃ、御主君には、信親殿の討死を御歎きの余り、せめてその姫君を千熊丸の御内室にして、それを忘れたいとの御心でございますぞ、それをお考えなさらずに、彼れ此れと申さるるは、第一御不孝の所業かと思われます」 親信も負けてはいなかった。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
作例 · 標準
本日はご多忙の折、内室を伴ってのご来訪、誠にありがとうございます。
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お噂はかねがね伺っておりますが、こちらが左近殿の内室でございますか。
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主君が戦場に赴いている間、内室が屋敷の差配を立派に務め上げた。
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