甑炉
そうろ
名詞
標準
furnace (for casting bronze)
文例 · 用例
家を持たない秋が深うなつた霜夜の寝床が見つからない そうろうとして歩きつづけていた私は、私相応の諦観は持っていたけれど、時としてこういう嘆息を洩らさずにはいられなかった。
— 種田山頭火 『寝床〔扉の言葉〕』 青空文庫
翌る日、髭そうろうの大尽は、かの五人の手下に言いふくめて、金銀|綾錦のたぐいの重宝をおびただしく持参させ、かの土塀の家に遣し、お姫様を是非とも貰い受けたしと頗る唐突ながら強硬の談判を開始させた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」「ほ、ほ、印旛沼、手賀沼の一族でそうろよな、様子を見ればの。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
「こんな、佳い日に、人間どもは、何をあくせくしているのだ」 来宮様はそうそうろうろうとして歩いた。
— 田中貢太郎 『火傷した神様』 青空文庫
そのつづき、――「ちかきうちに私も帰り申し候につき、くわしきことはお目もじの上申しあげそうろう。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
――いつぞやは深川八幡境内にてご難役お頼み申し深謝このところにそうろう。
— なぞの八卦見 『右門捕物帖』 青空文庫
おかげにて、あれなる浪人者は望みどおりの結果とあいなりそうらえば、それにつき改めてお礼の品なぞさし上げたくそうろうあいだ、こよい五つ半までに日本橋たもとへお越しくだされたく、右要用まで。
— なぞの八卦見 『右門捕物帖』 青空文庫
その節ご検死くだされそうらえども、埋葬ご許可のおことば承り漏れそうろうあいだ、使いの者をもっておん伺い申し上げそろ。
— 卍のいれずみ 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
古代の製鉄では、砂鉄を溶かすために甑炉が使われていた。
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甑炉の技術は、文明の発展に大きく貢献した。
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博物館には、古代の甑炉のレプリカが展示されている。
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