厭世的
えんせいてき
形容動詞
標準
sick of life
文例 · 用例
四枚、五枚の隨筆ばかり書いてゐると、とても厭世的になつてしまふのです。
— 太宰治 『大恩は語らず』 青空文庫
そうしてその上で「人の心は飛鳥川、変るは勤めのならひぢやもの」という懐疑的な帰趨と、「わしらがやうな勤めの身で、可愛と思ふ人もなし、思うて呉れるお客もまた、広い世界にないものぢやわいな」という厭世的な結論とを掲げているのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
今日はどういふものか感傷的になつた、そして厭世的にさへなつた、私はセンチメンタリストではあつてもペシミストではない、しかし今日のやうな場合には、もし私が死ねる薬を持つてゐたならば死んだかも知れない。
— 仙崎 『行乞記』 青空文庫
尚この詩集を書いた當時、私はシヨーペンハウエルに惑溺してゐたので、あの意志否定の哲學に本質してゐる、厭世的な無爲のアンニユイ、小乘佛教的な寂滅爲樂の厭世感が、自から詩の情想の底に漂つてゐる。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
のみならず、その厭世的態度には何となくわざとらしい、誇張されたやうな厭味があります。
— 南部修太郎 『猫又先生』 青空文庫
朝の寝床の中で、私はいつも厭世的だ。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
仏教的厭世詩家の観たる造化は、悉く無常的厭世的なり。
— 北村透谷 『内部生命論』 青空文庫
そして肉体と精神との疲労の上に、更に憂鬱な厭世的なものが激しく襲いかかって来て、外科医術に対する私の希望を折取って了おうとするのであった。
— 佐左木俊郎 『三稜鏡』 青空文庫
作例 · 標準
彼の描く絵は、どこか厭世的な雰囲気を漂わせている。
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現代社会の閉塞感に、厭世的な気分を抱く若者も少なくない。
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「どうせ何も変わらない」という厭世的な考えに囚われていた。
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