虚無的
きょむてき
形容動詞
標準
nihilistic
文例 · 用例
新古今集の和歌は、亡び行く公卿階級の悲哀と、その虚無的|厭世感の底で歔欷しているところの、艶に妖しく媚めかしいエロチシズムとを、暮春の空に匂う霞のように、不思議なデカダンスの交響楽で匂わせている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
ラムボオと中原君とは、その純情で虚無的な點や、我がままで人と交際できない點や、アナアキイで不良少年じみてる點や、特に變質者的な點で相似してゐる。
— 萩原朔太郎 『中原中也君の印象』 青空文庫
この不快感は日光浴の済んだあとなんとも言えない虚無的な疲れで病人を打ち敗かしてしまう。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
たとえばある一人の虚無的な思想をもった大学生に高利貸しの老婆を殺させる。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
この寂滅あるいは虚無的な色彩が中古のあらゆる文化に滲透しているのは人の知るところである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
彼はその虚無的な気分に浸りたいが為めに、狂言をかいて憤怒の酒に酔ひしれようと勉めるらしくもあつた。
— 有島武郎 『An Incident』 青空文庫
虚無地獄、人生の何物にも張合いが持てなくなり虚無的な気持ちばかりに襲われる地獄であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
散髪を怠らず、学問ありげな、れいの虚無的なるぶらりぶらりの歩き方をも体得して居た筈でありますし、それに何よりも泥酔する程に酒を飲まぬのが、決定的にこの男を上品な紳士の部類に編入させているのであります。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
作例 · 標準
彼の描く絵には、どこか虚無的な雰囲気が漂っていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
その映画は、現代社会の虚無的な側面を克明に描いていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
虚無的な考え方に囚われると、何もやる気が起きなくなる。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite