無窮
むきゅう
形容動詞名詞
標準
eternity
文例 · 用例
「継続された有限性」を継続する放浪者、「悪い無限性」を喜ぶ悪性者、「無窮に」追跡して仆れないアキレウス、この種の人間だけが本当の媚態を知っているのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうして、意味体験と概念的認識との間に不可通約的な不尽性の存することを明らかに意識しつつ、しかもなお論理的言表の現勢化を「課題」として「無窮」に追跡するところに、まさに学の意義は存するのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
いわんや無限無窮の空間と時とに通じて普遍的な方則などというものが如何にして可能であろうか。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
われと他と何の相違があるか、みなこれこの生を天の一方地の一角に享けて悠々たる行路をたどり、相携えて無窮の天に帰る者ではないか、というような感が心の底から起こって来てわれ知らず涙が頬をつたうことがある。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
なおこの議論の根底には後に述べる時の無窮性の仮定が置いてある事はもちろんである。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
無窮無限という事実も貴様には何等、感興と畏懼と沈思とを喚び起す当面の大いなる事実ではなく、数の連続を以てインフィニテー(無限)を式で示そうとする数学者のお仲間でしょう。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
間もなく聖者は自身の存在感を失って、天地にただ真白く、肉のようにしねしねした質の立方体だけが無窮に蔓こっていた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
要するに宇宙を一肉体とすれば、その中に籠められていて、宇宙を無限無窮に健かならしめて行く絶対に逞しい魂です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
夜空に広がる宇宙の無窮の広がりに思いを馳せると、日常の悩みなどちっぽけに思える。
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先人たちが築き上げてきた文化が、未来永劫にわたって無窮に続くことを願っている。
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その数式が示す真理は、時間の流れを超えて無窮の価値を持ち続けるだろう。
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