無才
むさい
名詞名詞-の形容詞
標準
lack of ability
文例 · 用例
―― ――無能無才。
— 種田山頭火 『述懐』 青空文庫
いわんや私のごとき、無徳無才の貧書生は、世評を決して無視できない筈である。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
無才、醜貌の確然たる自覚こそ、むっと図太い男を創る。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
『無才無能にしてこの一筋につながると言つた昔の人もあるやうですが、私はそれほど自分を責めるでもなく、寢ごとを書いて暮すうちに、最早五十代を終らうとしてゐます。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
つら/\年月のうつりこし拙き身の科をおもふに、ある時は仕官懸命の地を羨み、一たびは佛籬祖室の扉に入らんとせしも、たよりなき風雲に身をせめ、花鳥に情を勞して暫く生涯のはかりごととさへなれば、終には無能無才にして此一筋につながる。
— 島崎藤村 『芭蕉』 青空文庫
お前は此一筋を持たない無能無才だつた、つながるものゝないお前は自殺するより外なかつたのだ!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
……私は遂に無能無才、身心共にやりきれなくなつた、どうでもかうでも旅にでも出て局面を打開しなければならない、行詰つた境地からは真実は生れない、……窮余の一策として俳諧の一筋をたよりに俳諧乞食旅行に踏み出さう!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
――無能無才、小心にして放縦、怠惰にして正直、あらゆる矛盾を蔵してゐる私は、恥づかしいけれど、かうなるより外なかつたのであらう。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
自分は無才だと卑下していたが、彼の描く絵には独特の魅力があった。
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無才の身でありながら大役に抜擢され、プレッシャーで押し潰されそうだ。
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名門の家に生まれながら無才と言われ続けた彼は、ついに故郷を捨てた。
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