這々
ほうほう
名詞
標準
confusedly
文例 · 用例
這々の体で神奈川迄送り戻された。
— 夢野久作 『恐ろしい東京』 青空文庫
通りかゝつた見知越の、みうらと言ふ書店の厚意で、茣蓙を二枚と、番傘を借りて、砂の吹きまはす中を這々の體で歸つて來た。
— 泉鏡太郎 『露宿』 青空文庫
噛合ひに負けた痩犬のやうに、尻尾をまいて這々の體で逃げまはる。
— 岡本綺堂 『佐々木高綱』 青空文庫
自分はとうとう死に物狂いの体で今一番富士太鼓を謡って、伯父伯母が帰らぬ内に這々の体で退却した。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫
越前にいた信長は、長政反すると聞いたが、「縁者である上、江北一円をやってあるのだから、不足に思うわけはない筈だ」と、容易に信じなかったが、事実だと知ると、周章して、這々の体で、間道を京都に引き上げた。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
私は這々の態でとるものもとりあへず道場を飛び出すと、バツタのやうに苦しみながら半里もある道程を夢中で引き返すと、間もなくどつといふ発熱でピカツリと眼玉をむいたまま、あらぬウワ言を呟く重病人と成り変つてしまつたのだ。
— 牧野信一 『「学生警鐘」と風』 青空文庫
――私は思はず袂で顔を覆ふと、這々の態で部屋を飛び出した。
— 牧野信一 『心象風景』 青空文庫
鯛ちやんのお爺さんは呆気にとられて、這々の態で庭の仕事へ向はうとすると祖母が、「これも、やつぱり親が側に居ないもので、とんでもないお代官さ。
— 牧野信一 『肉桂樹』 青空文庫
作例 · 標準
彼は強力なライバルに完敗し、ほうほうの体でその場を逃げ出した。
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借金取りに追われた彼は、着の身着のままで、ほうほうの体で夜逃げした。
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突然の雷雨に見舞われ、登山客たちはほうほうの体で山小屋へと駆け込んだ。
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