王土
おうど
名詞
標準
royal or imperial domain
文例 · 用例
この故に神国といふなり」と、冒頭第一に、国体の真髄を発揚してゐるし、「凡そ王土に孕まれて、忠を致し命を捨つるは人臣の道なり。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
よってひそかに思う、百四十年前|自己利益是認の教義をもって創設され、一たび倫理学の領域外に脱出せしわが経済学は、今やまさにかくのごとくにして自己犠牲の精神を高調することにより、その全体をささげて再び倫理学の王土内に帰入すべき時なることを。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
『中庸』に今天下車同軌書同文といひ、『詩經』に「溥天之下、莫非王土。
— 桑原隲藏 『秦始皇帝』 青空文庫
平壌も今は王土ではない。
— 芥川龍之介 『金将軍』 青空文庫
ゼウスとラートナの間の女ヂアーナを月と見なせるなり(淨、二〇・一三〇――三二並びに註參照)七〇―七二〔王土の外に〕王土内ならでは知るに由なき。
— LA DIVINA COMMEDIA 『神曲』 青空文庫
この松王に、吉右衛門の源蔵を並べて見る実検前後の幸福感――まことに日月いまだ地に堕ちず、歌舞妓の王土亡びずの愉悦の情を深く覚えた。
— 折口信夫 『手習鑑評判記』 青空文庫
普天の下は王土なり、率土の浜は王臣なり、日本狭しとなげくなよ、異国遠しと思ふなよ、光りかがやく天ツ日の、照す所は皆我地、狭き国にて眠るより、出でゝ働け四千万、大和人種の苗裔が、五大洲に満ちてこそ、皇ら御国の御威光も、高く揚りて忠孝の、名実共に行はれ、目出度限りと申すなれ。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
聖徳太子が言われたように日本は大乗相応の地である、大乗に適応した国は日本であるというのであるが、聖徳太子が適応するように、率土の浜王土に非ざるなしという憲法を書き出されて、日本の組織と仏教の組織とを合一せしめられた方針が重きを為しているのだと思います。
— 高楠順次郎 『東洋文化史における仏教の地位』 青空文庫
作例 · 標準
例句