稍
やや
副詞形容詞-語幹頻度ランク #2366 · 青空 1778 例
標準
a little
文例 · 用例
稍々あつて男――もう今では夫、入口より葉巻を銜へ、長きマントの儘、如何にも寒い中を歩いて帰つて来た風である。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
遉に現在の耕二を話題にすれば、そこに集つた人達も空想の悲哀を、茫然ながら感じないで済むものとみえて、稍々沈んだ調子で話されてゐた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
こゝは稍静かなれど紅塵ようやく深く鉄道構内の煤煙風に迷うもうるさし。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
秋山は子供を六人拵えて、小林は三人拵えて、秋山は稍ずるく、小林は掘り出した切り株の如く「飛んでもねえ世の中」を渡っていた。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
例へば四つ目垣でも屋根でも芙蓉でも鷄頭でも、未だ嘗て此れで稍滿足だと思ふやうに描けた事は一度もないのだから、いくら描いてもそれはいつでも新しく、いつでもちがつた垣根や草木である。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
とある谷を下つた處で、曲りくねつた道路と、其の道傍に榛の木が三四本眞黄に染まつたのを主題にして、稍複雜な地形に起伏する色々の畑地を畫布の中へ取り入れた。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
芝蝦より稍々大きいラングスチンと呼ぶ蝦は鋏を持っている。
— 岡本かの子 『異国食餌抄』 青空文庫
谷を隔てて稍遠く見たるなかなかに趣深く覚ゆ。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
作例 · 標準
今日は昨日よりやや暖かい。
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彼の話はやや複雑で、すぐに理解するのは難しかった。
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この問題はやや時間がかかるかもしれない。
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