伽羅
きゃら
名詞
標準
aloes wood (Taxus cuspidata var. nana)
文例 · 用例
いわゆる倶梨伽羅紋々ふうのものもあったが、そのほかにまたたとえば天狗の面やおかめの面やさいころや、それから最も怪奇をきわめたのはシヴァ神の象徴たるリンガのはなはだしく誇張された描写であった。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
げじげじから泥坊、泥坊からしらみを取って食う鍛冶橋見付の乞食、それから小田原の倶梨伽羅紋々と、自分の幼時の「グロテスク教育」はこういう順序で進捗して行ったのであった。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
倶利伽羅辺で一所になろう、どれ私もここへ、」 と言懸けて、お兼は、銀煙管を抜くと、逆に取って、欄干の木の目を割って、吸口の輪を横に並べて、三つ圧した。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」「さようでござります、この頃|盛に工事を起しました、倶利伽羅鉄道の工夫の中へ交り込んで、目星いのをまた二三人も引抜いて同志につけようッて働いておりますんで。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
上京するのに、もう一つの方法は、金澤から十三里、越中伏木港まで陸路、但し倶利伽羅の嶮を越す――其の伏木港から直江津まで汽船があつて、すぐに鐵道へ續いたが、申すまでもない、親不知、子不知の沖を渡る。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
……それよりして、倶利伽羅に掛る、新道天田越の峠で、力餅を……食べたかつたが澁茶ばかり。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
」 かつて、北越、倶利伽羅を汽車で通った時、峠の駅の屋根に、車のとどろくにも驚かず、雀の日光に浴しつつ、屋根を自在に、樋の宿に出入りするのを見て、谷に咲残った撫子にも、火牛の修羅の巷を忘れた。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
旧へ帰るか、倶利伽羅峠へ出抜けますれば、無事に何方か国へ帰られます。
— 泉鏡花 『薬草取』 青空文庫
作例 · 標準
「祖父の部屋からは、いつも微かに伽羅の落ち着いた香りが漂っていた。」
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「数ある香木の中でも、伽羅は最高級品として珍重され、金よりも高値で取引されることもある。」
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「静寂に包まれた寺院の奥で、伽羅を焚きながら自分自身を見つめ直す時間を持った。」
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標準
aloes-wood perfume
作例 · 標準
「彼女が通り過ぎた後、現代的な香水とは一線を画す、伽羅の奥ゆかしい残り香を感じた。」
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「和装に合わせるなら、洋風のフローラル系よりも伽羅をベースにした香りの方がしっくりくる。」
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「このお香、伽羅の香りがすごく上品だね。心が洗われる気がするよ。」
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