撓む
たわむ
動詞-五段-マ行動詞-自動詞
標準
to bend
文例 · 用例
何しろ、ポムプへ引いてある動力線の電柱が、草見たいに撓む程、風が雪と混って吹いた。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
」 植木屋の布子の肩に、手を柔かに掛けた、弱腰も撓むと見える帯腰に、もの優しい羽織の紋の、藤の細いは清葉であった。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
燕王|覬覦の情無き能わざりしと雖も、道衍の扇を鼓して火を煽るにあらざれば、燕王|未だ必ずしも毒烟猛々、蕩々、糾々、昂々として、屈す可からず、撓む可からず、消す可からず、抑う可からざる者、燕王に遇うに当って、※然として破裂し、爆然として迸発せるものというべき耶、非耶。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
時に絲川老人の宿つた夜は恰も樹木挫折れ、屋根廂の摧飛ばむとする大風雨であつた、宿の主とても老夫婦で、客とゝもに搖れ撓む柱を抱き、僅に板形の殘つた天井下の三疊ばかりに立籠つた、と聞くさへ、……わけて熊野の僻村らしい……其の佗しさが思遣られる。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
」 と熟と※った、目の冴は、勇士が剣を撓むるがごとく、袖を抱いてすッくと立つ、姿を絞って、じりじりと、絵図の面に――捻向く血相、暗い影が颯と射して、線を描いた紙の上を、フッと抜け出した足が宙へ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
そを何ぞ、泣き枯らすもの、日に奪ひ、夜に奪ひ、雨ふらせば、ありとある立のことごと、ありとある色のことごと、勢無し、臥り撓むと、すべしなし、立ちも滅ぶと、水の気尽き、素力尽き、ああはや、匂失せぬ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
真夏真夏なり、鉄塔のよき間隔、ちちと、ちちと、飛び撓む鳥。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
長唄 元寇長唄 元寇第一段天に連る玄界の際涯はいづく壱岐対馬、夕浪千鳥群れかへる蜑の小舟のそれならで、山かと高き兵船の満々と張る真帆の数、櫓に撓むる石火矢に軍皷の調旌旗とどよもし、舳艫相|接ぐ九百余艘、入日に染まる船脚やとどろと洗ふ潮の手を、しや、ひた押しの陣がまへ松浦さしてぞ押し寄せたる。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
作例 · 標準
熟した柿の重みで、細い枝が今にも折れそうなほど撓んでいる。
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彼は力強く弓を引き絞り、限界まで撓んだ弦から矢を放った。
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重い荷物を載せた台車が通り過ぎると、古い床板がギシギシと撓んだ。
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標準
to lose heart
作例 · 標準
幾度の挫折を味わっても、彼の不屈の精神が撓むことは決してなかった。
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厳しい修練の最中、苦しさに心が撓みそうになったが、仲間の励ましで踏みとどまった。
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「困難を前にして心が撓むようでは、大成は望めないぞ」と師匠に諭された。
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