撓み
たわみ
名詞
標準
bend
文例 · 用例
とにかく「青空」は昨年の七月同人の多くが卒業論文で忙しくなり編輯をやめるまで月々撓みなく發行されてゐた。
— 梶井基次郎 『『青空』のことなど』 青空文庫
……色が見る見る柔いで、突いて立った三味線の棹も撓みそうになった、と見ると、二人の客へ、向直った、ふっくりとある綾の帯の結目で、なおその女中の袂を圧えて。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
そのはろばろと眺め渡して行く起伏の末になると、枯蓮の枯葉は少くなり、ただ撓み曲った茎だけが、水上の形さながらに水面に落す影もろとも、いろいろに歪みを見せたOの字の姿を池に並べ重ねている。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
反対側にひねこびて煩わしく空に枝を撓み張った柿の木が三四本一せいに若芽をつけています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
C 醋の甕蒼ざめし汝が面饐えよどむ瞳のにごり、薄暮に熟視めつつ撓みちる髪の香きけば――醋の甕のふたならび人もなき室に沈みて、ほの暗き玻璃の窓ひややかに愁ひわななく。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
波もなき港の真昼、白銀の挿櫛撓みいま遠く二つら三つら水の上をすべると見つれ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
角ががっしりして撓み、両耳が垂れ、そうして悠揚と突っ立っていた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
鮮美透涼なる彼に対して、撓み易く折れ易き我れ如何に赧然たるべきぞ。
— 北村透谷 『一夕観』 青空文庫
作例 · 標準
雪の重みで屋根の梁に撓みが生じていたため、急いで補強工事を依頼した。
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釣り糸の撓みを見て、獲物が針にかかった瞬間をじっと見極める。
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長年使っている本棚の棚板が、本の重みで緩やかに撓んでいる。
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