天衣
てんい
名詞
標準
heavenly garment
文例 · 用例
實際、運のつかない時と來たらこれほど憂欝な遊びはないし、逆に運の波に乘つて天衣無縫に牌の扱へる時ほど麻雀に快い陶醉を感じる時はない。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
だからあの天衣の紐も波立たずまた鉛直に垂れないのだ。
— 宮沢賢治 『インドラ[※1]の網』 青空文庫
天衣無縫と言おうか、鳥道|蹤なしと言おうか、まるで引っかかりがありません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
天衣、瓔珞のおん装でなくても、かかる場面へ、だしぬけの振袖は、狐の花嫁よりも、人界に遠いもののごとく、一層人を驚かす。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
○四月、新富座にて「天衣紛上野初花」を上演。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
いかに天衣なりといえども、無縫ならば汚くて見られぬ。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
将軍家の天衣無縫に近い御人柄に対しては、あれほどの相州さまも何とも申し上げる余地がなかつたのではなからうかと私には思はれるのでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
お傍で渋いお顔をなさつてゐる相州さまに対してお気がねなさるやうな事もなく、まことに天衣無縫、その御度量のほどは私どもにはただ不思議と申すより他はございませんでした。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
作例 · 標準
伝説の天女は、薄く透けるような天衣をまとっていたという。
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彼女の舞は優雅で、まるで天衣がひらめくようだった。
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その絵画に描かれた仙女の衣は、まさに天衣と呼ぶにふさわしかった。
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