渦巻く
うずまく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞頻度ランク #30235 · 青空 770 例
標準
to whirl
文例 · 用例
霧はフツ、フツと渦巻く、偃松に白く絡んで、火事場の烟でも立つように、虚空を迷っている、天幕の屋根の筋目から仰ぐと、暗灰色の虚空が壁のように狭くなって、鼻の先に突っ立っている、雨と知りながらも、手を天幕の外へ出すと、壁から浸染み出る小雨に、五本の指が冷やりとする、眼がやっと醒める。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
それはひそかに無性な触覚の気安さから一たび風が吹き出すと、吹雪のように中空に、地上に舞い立ち渦巻くあわただしさと変った。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
瓦焼場の煙渦巻く瓦町を抜けて太宰府へ通う田圃の中の一本道の東側。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
団々として渦巻く煤烟は、右舷を掠めて、陸の方に頽れつつ、長く水面に横わりて、遠く暮色に雑わりつ。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
雲霧深くして、遠く那須野の茫々たる平原を一眸に収める事の出来ぬのは遺憾であったが、脚下に渦巻く雲の海の間から、さながら大洋中の群島のように、緑深き山々の頭を突出している有様は、実になんともいう事の出来ぬ雄大なる光景であった。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
風上にいる者は雨の飛沫を受けるだけで我慢もなるが、風下にいる連中は渦巻く煙に咽び返って眼玉を真赤にし、クンクン狸のように鼻ばかり鳴らしている。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
しかし雲巌寺を出発してから行く途々、渓流に沿うて断岸の上から眼下を見れば、この渓流には瀑布もあれば、泡立ち流るる早瀬もあり、また物凄く渦巻く深淵などもあって、好奇に盥に乗って下ろうものなら、二人や三人土左衛門と改名したかも知れぬのだ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
その光の輪は広くて、光の線は渦巻く火柱のように大空ぜんたいにひろがって、緑と紅とにきらめいていました。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
to whirl around (of feelings, thoughts, etc.)
作例 · 標準
例句