渦巻き
うずまき
名詞頻度ランク #28774 · 青空 126 例
標準
whirlpool
文例 · 用例
たいていの店は早く仕舞って、寂れた町に渦巻き立つ砂ほこりの中を小きざみに行く後姿が非常に心細げに見えた。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
しかしそればかりで出来るのではない、万年雪や氷は、塑造的物質になって、その通過する地床の傾斜に、少しでも変化があれば、氷雪はそれに応じて裂罅を作ること、渓流の「渦巻き」が、いつ見ても一つところに、居据わりのように出来ているのと同じく、クレッヴァスも毎年同一の地点に出来る現象を呈する。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
公園は尚更、黄褐色の大渦巻きだった。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
空はリキュール酒のようなあまさで、夜の街を覆うと、絢爛な渦巻きがとおく去って、女の靴の踵が男の弛緩した神経をこつこつとたたいた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
そこには、小さなすきとおる渦巻きのようなものが、ついついと、のぼったりおりたりしているのでした。
— 宮沢賢治 『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 青空文庫
濃かなる一|脉の煙は渠の唇辺を籠めて渦巻きつつ葉巻の薫高かりけり。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
猟犬座のは渦巻きです。
— 宮沢賢治 『土神と狐』 青空文庫
深夜の十字街頭に音もなく立ち迷うて、何かの亡霊に取り憑かれたかのように、くるくるくると闇黒の中に渦巻き込む塵の幾群れが見える。
— 夢野久作 『塵』 青空文庫
標準
spiral (shape, pattern)