篤志家
とくしか
名詞
標準
charitable person
文例 · 用例
しかし、これは世間に写本が二、三冊位しかなく、近年京都の篤志家が謄写版で版にしまして幾分か世に広まった位であります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
もし渋柿同人中でこれを試みようという篤志家を見いだすことができれば大幸である。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
仮りに「鼻の表現というものがあると云うから一つ正体を見届けてやろう」という篤志家があって、他人と向い合った時なぞに相手の鼻ばかりをギョロギョロと見詰めておられたとします。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
ところがそのうちに、そのエロ狂の骸骨男が、ドウ戸惑いをしたものか、旭川の警察署へ飛び込んで、保護を受けるようになりますと、世間は又広いもので、意外にもその骸骨男を引取りたいという、篤志家が現われて来ました。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
その篤志家というのは、東京の目黒に在る精神病院の副院長で、その当時旭川に帰省していた、何とかいう富豪の医学士でしたが、その骸骨男……すなわちAの事を書いた新聞記事の切抜を持って、旭川署に出頭しますと、自分の研究材料としてAの身柄を引取りたい旨を、恭しく申出たものだそうです。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
ある篤志家があって、大阪府下の貧しい家の子弟に学資を出してやりたい。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
たとえば買い立ての帽子が夕立にあうところを助けてやったり、ある正直な男に無名の篤志家からほどこし物をもらってやったり、まあそんなことでした。
— LYKKENS KALOSKER 『幸福のうわおいぐつ』 青空文庫
ある篤志家が河野の窮状に同情して、金を出すと云う名義でいゝのだが、何うだろう。
— 菊池寛 『神の如く弱し』 青空文庫
作例 · 標準
その篤志家は、anonymouslyで多額の寄付を続けている。
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彼の遺産は、地域の教育機関への寄付という篤志家の意思で使われることになった。
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病院の建設は、多くの篤志家からの支援によって実現した。
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