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慈善家

じぜんか
名詞
1
標準
charitable person
文例 · 用例
道端に乞食が一人しゃがんで頻りに叩頭いていたが誰れも慈善家でないと見えて鐚一文も奉捨にならなかったのは気の毒であった。
寺田寅彦 根岸庵を訪う記 青空文庫
」「……蓋し非常な慈善家でおありですな。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」次第によらば、枯骨を拾わん思召、慈善家は違ったものなり。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
女は生れさえすりゃ誰でも処女だ、純潔だのに、一人で純潔がって廓の売色を、汚れた、頽れた、浅ましい、とその上に、余計な事を、あわれがって、慈善家がって、異う済まして、ツンと気取った。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
また有名なる慈善家ピーボディーはいかにして彼の大業を成したかと申しまするに、彼が初めてベルモントの山から出るときには、ボストンに出て大金持ちになろうという希望を持っておったのでございます。
内村鑑三 後世への最大遺物 青空文庫
今日アメリカにおります黒人がたぶん日本人と同じくらいの社交的程度に達しておりますのは何であるかというに、それはピーボディーのごとき慈善家の金の結果であるといわなければなりません。
内村鑑三 後世への最大遺物 青空文庫
不具廢疾者ヲ其ノ兄弟遠族又ハ慈善家ノ冷遇ニ委スルハ不幸ナル者ニ虐待ヲ加フルト同ジ。
北一輝 日本改造法案大綱 青空文庫
その客間は若い信者や、慈善家や、芸術家たちのサロンとなって、そこからリバイバルや、慈善|市や、音楽会というようなものが形を取って生まれ出た。
有島武郎 或る女 青空文庫