倦ねる
あぐねる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to tire of
文例 · 用例
とつおいつ思いあぐねるうち、いよいよ無力の孩児としての感じを自分に深めて来た老翁は、いまは何もかもかなぐり捨て、ひたすら娘に縋り付き度くなった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
現在ソヴィエト・ロシヤに於て文学に課せられた一つの課題は社会的な感情を探り出し書きあらわすことであるというが、文学の反逆的な役割を巧に瞞着した為政者の手腕もさることながら、漠然として社会感情を探しあぐねるロシヤ作家のだらしなさは滑稽である。
— 坂口安吾 『新らしき文学』 青空文庫
現在ソヴィエト・ロシヤに於て文学に課せられた一つの課題は社会的な感情を探り出し書きあらわすことであるといふが、文学の反逆的な役割を巧に瞞着した為政者の手腕もさることながら、漠然として社会感情を探しあぐねるロシヤ作家のだらしなさは滑稽である。
— 坂口安吾 『新らしき文学』 青空文庫
それだのに、あの方はまたあの方で、「おれの何処が気に入らないのだ」と云った顔つきをなすって、少しも悪びれずにいらっしゃるので、本当にどうしていいのやら、私は思いあぐねるばかりだった。
— 堀辰雄 『かげろうの日記』 青空文庫
それと母との脈絡を空しく探しあぐねるとき、ただ単に母なる名前に打ちひしがれた五才の幼児であるかのやうな、無残に非力な絶望を思ひあてずにゐられなかつた。
— 坂口安吾 『老嫗面』 青空文庫
ただ途方にくれ、考えあぐねるばかりであった。
— 花天狗流開祖 『落語・教祖列伝』 青空文庫
さしもの米友も、追いあぐねるのが当然でしたが、そうかといって、そのまま引返す米友ではありません。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
倦ねるの例文