倦む
あぐむ異読 うむ
動詞-五段-マ行動詞-自動詞多音語
標準
to get tired of (doing)
文例 · 用例
アウグステはこの家で何事にも手を出して働いて、倦むことを知らない、をばさんである。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
柘榴 人の心もやゝ倦む頃の天に打対ひて、青葉のあちこち見ゆる中に、思切つたる紅の火を吐く柘榴の花こそ眼ざましけれ。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
然し忽ち倦で了う、則ち恋に倦でしまう、女子の恋に倦だ奴ほど始末にいけないものは決して他にあるまい、僕はこれを憎むべきものと言ったが実は寧ろ憐れむべきものである、ところが男子はそうでない、往々にして生命そのものに倦むことがある、かかる場合に恋に出遇う時は初めて一方の活路を得る。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
況して少しでも腦症のあるものは、妙に氣が倦むで、耳が鳴る、眼が※む、頭腦が惡く岑々して、他の頭腦か自分の頭か解らぬやうに知覺が鈍る。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
長唄のお浚いにかかると、一時に五六番から十番も弾きつづけて倦むことを知らなかったが、宴会の席で浦島などを踊っても、水際だった鮮かさがあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
なにか倦む 童ごころ。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
朝遅く起き、朝昼兼帯の食事を階下の食堂で済ませてから、読みたくもない本を無理に辞書と首っぴきで十頁ほど読み、それに倦むと、親戚の子供の死んだのにくやみの手紙を出さなければならないことを思い出して、書こうとしたが、どうしても書けない。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
神凝り、鬼沈み、星斗と相語り、地形と相抱擁して倦むところを知らず。
— 夢野久作 『狂人は笑う』 青空文庫
作例 · 標準
倦むの例文