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微禄

びろく
名詞動詞-サ変
1
標準
small stipend
文例 · 用例
御維新の大変動で家が追々微禄する、倹約せねばならぬというので、私が三歳の時|中徒士町に移ったそうだが、其時に前の大きな家へ帰りたい帰りたいというて泣いていて困ったから、母が止むを得ず連れて戻ったそうです。
幸田露伴 少年時代 青空文庫
その男は橋の傍のいかけ師の主人でもとは相当の家だったが、先代から微禄したのを私の家の勢力の為だと思い僻み、こんな悪苛めもするのである。
岡本かの子 青空文庫
小菊は親たちが微禄して、本所のさる裏町の長屋に逼塞していた時分、ようよう十二か三で、安房の那古に売られ、そこで下地ッ児として踊りや三味線を仕込まれ、それが彼女の生涯の運命を決定してしまった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
……そこで一頃は東京|住居をしておりましたが、何でも一旦微禄した家を、故郷に打っ開けて、村中の面を見返すと申して、估券潰れの古家を買いまして、両三年|前から、その伜の学士先生の嫁御、近頃で申す若夫人と、二人で引き籠もっておりますが。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
四十|親仁で、これの小僧の時は、まだ微禄をしません以前の……その婆のとこに下男奉公、女房も女中奉公をしたものだそうで。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
現家元六平太氏が家元として引継がれた品物は僅かに張扇一対というのが事実であったから、能静氏も表面は立派な邸宅に住みながら、内実は余程微禄した佗しい生活に陥って居られたものであろう。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
郷里――秋田から微禄した織物屋の息子ですが、どう間違えたか、弟子になりたい決心で上京して、私を便って、たって大野木宗匠を師に仰ぎたい、素願を貫かしてもらいたい、是非、という頼みです。
泉鏡花 白花の朝顔 青空文庫
それはなかなかの名狆であるのだが、戸川家も世が世で微禄され、御隠居も東京を引き上げ、郡部へ引っ込むについて狆を田舎まで伴れて行くのも大儀|故、何処か好い貰い手があれば呈げたいものというので、合田氏へも話しがあったが、合田氏も狆を飼って見る気もないので話はそれ切りになってしまったのである。
好き狆のモデルを得たはなし 幕末維新懐古談 青空文庫
作例 · 標準
彼は、公務員としての微禄な給料では、贅沢な暮らしは望めなかった。
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その学者は、微禄ながらも長年研究に没頭していた。
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「こんな微禄の仕事で、生活していけるのかしら」と彼女は不安を漏らした。
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