薄給
はっきゅう
名詞名詞-の形容詞
標準
small salary
文例 · 用例
このなつかしさに対しては、去年の夏から互に許し合っている水泳場近くの薄給会社員の息子薫少年との小鳥のような肉体の戯れはおかしくて、想い出すさえ恥じを感ずる。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
そうされてみれば、おたかもさすがに固い表情が崩れ、小学校の教員といえば薄給にしろまずまず世間態は良いと、素直に考えることが出来た。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
そうされてみれば、おたかもさすがに固い表情が崩れ、小学校の教員といえば、よしんば薄給にしろまずまず世間態は良いと、素直に考えることが出来た。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
薄給から金をしぼりとられて行くことへの悲しさと怒りからであったが、しかし、そうと許り云い切れないほど、順平は見窄らしい恰好をしていた。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
東都の能楽師等が時勢の非なるを覚って、装束を売り、能面を売って手内職や薄給取りに転向している際にも翁は頑として能楽の守護神の如く子弟を鞭撻し続けていた。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
しかも僅か十五円五十銭ぐらいの薄給では到底師恩相当の礼をつくす事が出来ないので非常に苦悩したらしい。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
薄給から金をしぼりとられて行くことへの悲しさと怒りからであったが、しかし、そうと許り言い切れないほど、順平は見窄らしい恰好をしていた。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
綿のはみ出た頭巾の端には「大阪府南河内郡林田村第十二組、楢橋廉吉(五十四歳)A型、勤務先大阪府南河内郡林田村林田国民学校」と達筆だが、律義そうなその楷書の字が薄給で七人の家族を養っているというこの老訓導の日々の営みを、ふと覗かせているようだった。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
作例 · 標準
彼は薄給にもかかわらず、自分の夢を追い続けている。
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若い頃は薄給で苦労したが、今はその経験が役立っている。
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薄給では、都会での一人暮らしはなかなか厳しい。
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