綾錦
あやにしき
名詞
標準
twill damask and brocade
文例 · 用例
あなたの御想像は、まあドンヂヤンドンヂヤンの大騷ぎで、大きなお皿に鯛のさしみやら鮪のさしみ、赤い着物を着た娘つ子の手踊り、さうしてやたらに金銀珊瑚綾錦のたぐひが、――」「まさか、」と浦島もさすがに少し不愉快さうな顏になり、「私はそれほど卑俗な男ではありません。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
前者は与えられた一つのものに内在する有機的構造を分析展開して見せるに対して、後者は与えられた離れ離れの材料からそれによって合成されうべき可能の圏内に独創機能を働かせて建築を構成し綾錦を織り成すものだとも言われないことはないのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
恁て可凄くも又可恐き、大薩摩ヶ|嶽の半ばに雲を貫く、大木の樹の高き枝に綾錦の巣を營み、こゝに女を据ゑ置きしが、固より其の處を選びたれば、梢は猿も傳ふべからず、下は矢を射る谷川なり。
— 泉鏡花 『妙齡』 青空文庫
蜿蜒として衣桁に懸る処、恰も異体にして奇紋ある一条の長蛇の如く、繻珍、西陣、糸綿、綾織繻珍、綾錦、純子、琥珀、蝦夷錦、唐繻子、和繻子、南京繻子、織姫繻子あり毛繻子あり。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
あなたの御想像は、まあドンヂヤンドンヂヤンの大騒ぎで、大きなお皿に鯛のさしみやら鮪のさしみ、赤い着物を着た娘つ子の手踊り、さうしてやたらに金銀珊瑚綾錦のたぐひが、――」「まさか、」と浦島もさすがに少し不愉快さうな顔になり、「私はそれほど卑俗な男ではありません。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
翌る日、髭そうろうの大尽は、かの五人の手下に言いふくめて、金銀|綾錦のたぐいの重宝をおびただしく持参させ、かの土塀の家に遣し、お姫様を是非とも貰い受けたしと頗る唐突ながら強硬の談判を開始させた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
傍の目からは筵と見えても、当人には綾錦だ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
処で、綾錦へ燃えつく時、祖父殿が手を挙げて、『飛込め、助かる。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日綾錦について考えている。
綾錦という言葉は日本語で重要だ。
彼は綾錦の意味を理解している。
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