切創
せっそう
名詞
標準
cut wound
文例 · 用例
ご承知でもございましょうが、この温泉が今日のように、世間に広く知られるようになりましたのは、日清戦争以後のことで、戦争の当時陸軍の負傷兵をここへ送って来ましたので、あの湯は切創その他に特効があるという噂がにわかに広まったのでございます。
— 岡本綺堂 『鰻に呪われた男』 青空文庫
もしかその作物の出来栄が悪かつたら、自分は才能のないものだと絶念めて、これからは一切創作に筆を取らない約束で、書いて貰ひたい。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
しかし腕に切創のある上田が捕へられて見れば、海間の心づくしも徒事になつた。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
頸のまわりには絞められた痕跡があったが胸部に十一センチの深さの切創があり、心臓は突刺されていた。
— 浜尾四郎 『殺人狂の話』 青空文庫
それがちょうど文身の型取りみたいに、細い尖鋭な針先でスウッと引いたような――表皮だけを巧妙にそいだ擦切創とでもいう浅い傷であって、両側ともほぼ直径一寸ほどの円形を作っていて、その円の周囲には、短い線条が百足の足のような形で群生している。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
最初眼についたのは、咽喉につけられている二条の切創だった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
上のものは、最初気管の左を、六センチほどの深さに刺してから刀を浮かし、今度は横に浅い切創を入れて迂廻してゆき、右側にくると、再びそこへグイと刺し込んで刀を引き抜いている。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
「とにかく、切創が死因に関係ないとすると、この犯行は、恐らく異常心理の産物だろう」「いやどうして」と法水は強く頸を振って、「この事件の犯人ほど冷血な人間が、どうして打算以外に、自分の興味だけで動くもんか」 それから、指紋や血滴の調査を始めたが、それには、いっこう収穫はなかった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
作業中に誤って指を切ってしまい、軽い切創を負った。
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ナイフで切った切創は、清潔に保ち、早めに処置することが大切だ。
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ガラスの破片でできた切創は、血が滲んでいた。
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ウィキペディア
切創 は、ガラスや刃物など鋭い器物による体表の創傷で、切り傷のことを指す医学用語。
出典: 切創 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0