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だし汁

だしじる
名詞
1
標準
broth
文例 · 用例
土佐の貧乏士族としての我家に伝わって来た雑煮の処方は、椀の底に芋一、二片と青菜|一とつまみを入れた上に切餅一、二片を載せて鰹節のだし汁をかけ、そうして餅の上に花松魚を添えたものである。
寺田寅彦 新年雑俎 青空文庫
質の好い鰹ぶしを濃かにかいて煮だし汁をとり、それよりもなほ一層濃やかに細い花瓣を盛つた樣にかき重ねた鰹魚ぶしをその煮だし汁に一つまんまるく落した餅の上に積む。
岡本かの子 雜煮 青空文庫
だし汁を取るとき、煮だした鶏骨に僅かにしがみついている肉|滓に似て、それよりも無味である。
佐藤垢石 たぬき汁 青空文庫
しかも、甘ったるいだし汁を用いて。
北大路魯山人 昆布とろ 青空文庫
だし汁を取るとき、煮だした鶏骨に僅かにしがみついてゐる肉|滓に似て、それよりも無味である。
佐藤垢石 たぬき汁 青空文庫
本家なにがし屋とか、名物寿命そばありとかを看板にことわらなければ、客の方で承知しないような古い街道筋のことで、薬味箱、だし汁のいれもの、猪口、それに白木の割箸まで、見た目も山家のものらしい。
第二部上 夜明け前 青空文庫
だし汁やスープは緑色になり汚くなり、苦くなり毒になり、目にとっても舌にとっても悪くなり、貴方の信用が無くなる。
A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820) 青空文庫
いわゆる海苔かかであろう、それから小鍋でだし汁を沸かしながら、葱を刻み、卵の自身を椀に溶いて、かきたまを作った。
山本周五郎 秋の駕籠 青空文庫