多妻
たさい
名詞
標準
polygamy
文例 · 用例
成人女性が無限にいるわけではないし、女性のいない一夫多妻など、なるほど不毛な教義に違いない。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
同様に一夫一妻を明白に主張する聖書がアブラハムの一夫多妻を記したのは、彼の一夫多妻が彼のすべての苦痛災禍の種となったことを記述して、一夫多妻の害を事実的に示し、一夫一妻の利を間接に教えたのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
それからインドで一夫多妻の家の妻と一妻多夫の家の妻とが父系統母系統の優劣について大議論したのを読んだが今ちょっと憶い出さぬ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
今なら重婚であるが、その頃は門並が殆んど一夫多妻で、妻妾一つ家に顔を列べてるのが一向珍らしくなかったのだから、女房を二人持っても格別不思議とも思われなかった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
止むなくんば多妻主義となりて、この二娘を合せ娶れよ、汝はこの婚嫁によりて爾の精神を失迷せしむべからず、然り、爾に大なる元気(Genius)の存するあり、一夫一妻となるも、一夫多妻となるも、爾の元気に於て若し欠損するなければ、爾は希望ある国民なり。
— 北村透谷 『国民と思想』 青空文庫
婦人と多妻主義者11・5(夕) 米国のユウタア州は、人も知つてゐる通り、モルモン宗の本山があるところだけに、そこには鶏のやうに女房をたんと引連れた人達も少くない。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
現在は、菊池寛氏のように恋愛を広義の遊蕩、彼のいわゆる男の生物的多妻主義の実行場面と見、結婚を市民的常識にうけいれられた生殖の場面、育児の巣と二元的に考える中年の重役的認識と、恋愛は楽しくロマンティックで奔放で、結婚は人生の事務であると打算的に片づけている資本主義末期の若い男女の一群とがある。
— 宮本百合子 『若き世代への恋愛論』 青空文庫
これまで、男といえば菊池氏流に、貞操というようなものはないもの、多妻的本性によって行動するものと単純に自覚されてきているが、現代の青年ははたしてすべてが、そういう単純な生物的な一機能に全人間性を帰納させた生きかたを自分の生きかたとしているであろうか。
— 宮本百合子 『若き世代への恋愛論』 青空文庫
作例 · 標準
一部の文化圏では、今でも一夫多妻の制度が認められている地域がある。
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歴史の教科書には、かつての王が多くの多妻を抱えていたエピソードが載っている。
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「現代の日本で多妻なんて考えられないよ」と、ドラマを観ながら妻が言った。
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