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劇通

げきつう
名詞
1
標準
dramatic expert
文例 · 用例
「西部劇通信」だの「ゼーロン」だのを書いた昭和五年の頃は、彼の返り咲きの観があつたし、評判がよかつたのであるが、あの頃のものよりも、それから暫く後に書いた、水車小屋の壁に凭れて月の明りで手紙を読む短篇なぞの方が、遙かに牧野さんらしいものであると思はれる。
中原中也 思ひ出す牧野信一 青空文庫
「西部劇通信」にも無論個性は十分に現はれてゐるのであるが、人物をギリシャ人に仕立てたりするあの仮構は、作者自身にしつくりしたことではなかつたと思ふ。
中原中也 思ひ出す牧野信一 青空文庫
丁度あの所謂劇通が、劇に對してもつ興味のやうに、單にその藝術を「批判する」のであつて、一般觀客の如く、眞にそれを樂んだり、感激したりするのではない。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫
今日、一部の劇通に讚美せらるる「女定九郎」や、「鬼神お松」や、「うわばみお由」や、「切られお富」のたぐいは、みなこれ宮戸座の舞台における源之助の置土産である。
岡本綺堂 源之助の一生 青空文庫
主人は頗る劇通であった。
岡本綺堂 秋の修善寺 青空文庫
何とかいう詩人(イエーツと記憶する)は真正面から「能」を研究して批判しているし、ゴールドン・クレイグという劇通は裡面から英国の劇壇の新傾向を解剖して「劇の窮極の形の一つに仮面舞踊劇が存在する」というところから、日本の「能」の芸術的存在価値を裏書きしていると聞いた。
夢野久作 能とは何か 青空文庫
私達といふのは、私の『西部劇通信』なる一文中に活躍してゐるその山間での村の私の親愛なる知友達である。
牧野信一 喜劇考 青空文庫
ラガド大学参観記吊籠と月光と歌へる日まで(西部劇通信、アウエルバツハの歌) 以上は相通ずる意味を持つものであり、またその他単独のものを幾つか発表したが、特に好き嫌ひを区別することは困難である。
牧野信一 今年発表した一ばん好きな自作について 青空文庫
作例 · 標準
彼は自他共に認める劇通で、年間百本以上の舞台を観劇している。
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劇通の彼に勧められた作品は、どれも外れがない。
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あの評論家は劇通ならではの視点で、役者の細かい所作まで分析する。
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