抑揚
よくよう
名詞頻度ランク #27470 · 青空 422 例
標準
intonation
文例 · 用例
たとえば上例の諸句にしても、「この道や行く人なしに秋の暮」などの句にしても、言葉それ自身に節奏の抑揚があり、その言葉の節付けする抑揚が、おのずからまた内容の沁々とした心の咏嘆(寂びしおり)を表出している。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
「調べ」とは西洋の詩学で言う「韻律」のことであり、言葉の抑揚節奏する音楽のことである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そしてこのリリシズムは、解説的にくどくどと説明するよりは、こうした句の嘆息している言葉の音楽(声調の呼吸する抑揚感)によく現われている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
夜間倦んじ疲れて、懈怠の心が起らうとする時、頭をもたげて燈光の中に先生の黒い痩せたお顏を瞥見すると、いまにも抑揚頓挫のある言葉で話しかけようとしてゐられるかの如く思はれる。
— 太宰治 『「惜別」の意圖』 青空文庫
「男へ対しそのものいひは、あまえずして色気あり」とか「言の葉草も野暮ならぬ」とかいう場合がそれであるが、この種の「いき」は普通は一語の発音の仕方、語尾の抑揚などに特色をもってくる。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
すなわち、一語を普通よりもやや長く引いて発音し、しかる後、急に抑揚を附けて言い切ることは言葉遣としての「いき」の基礎をなしている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
もう少し進んだのになると、鼻や小鼻の曲線のあるデリケートな抑揚をつかまえて、これを少しアクセンチュエートする事によって効果を挙げ、あるいは手足の機微な位置によって複雑な感情を暗示するものもある。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
最後に私の頭に残った日本画部全体の印象は、干からびた灰色の、無秩序な些細な抑揚の交錯であある。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
作例 · 標準
彼のスピーチは抑揚に富み、聴衆を惹きつけた。
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歌うように話すその話し方には、独特の抑揚があった。
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詩の朗読では、言葉の抑揚が感情を伝える上で重要だ。
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