艾
もぐさ
名詞
標準
moxa (dried mugwort leaf used in moxibustion)
文例 · 用例
橋場のさる人の庭のいと濶きに此花のいと多く咲きたるを見しそれの年の秋の夕暮、かゝるところにてこそさる男も泣きけめと、楸楡颯々|蓬艾蕭々として夕月の光り薄く西風の音の淋しかりしまゝ、勝れて艶なる此花を見る/\徘徊りて想ひやりたることありき。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
二階の論判一時に余りけるほどに、雷様の時の用心の線香を芬とさせ、居間から顕われたのはお蔦で、艾はないが、禁厭は心ゆかし、片手に煙草を一撮。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
それからこまごまとととのえたものには洋杖蝙蝠傘、藤いろ革の紙幣入、銀鎖製の蟇口、毛糸の腹巻、魔法罎、白の運動帽、二、三のネクタイ、艾いろの柔かなズボン吊、鼠いろのバンド、独逸製のケースにはいった五、六種の薬剤、爽かな麦稈帽、ソフトカラアにハンカチーフに絹の靴下。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
既定爾婁豬盍帰吾艾※牝豚はたしかに遣った故早く牡豚を返すべし 衛の太子は之を聞くと顔色を変えた。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
既定爾婁豬盍歸吾艾※牝豚はたしかに遣つた故早く牡豚を返すべし 衞の太子は之を聞くと顏色を變へた。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
『類函』四二九巻に陳氏義興山中に家む、夜虎門に当って大いに吼ゆるを聞き、開き視れば一少艾衣類凋損たれど妍姿傷ねず問うてこれ商人の女母に随い塚に上り寒食を作すところを虎に搏たれ逃げ来た者と知り、見れば見るほど麗しいから陳の妻が能くわが子婦たらんかと問うと諾した。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
あり来りの事で、亭主が三度かわった事だの、姑小姑に虐められた事だの、井戸川へ身を投げようとした事だの、最後に、浅間山の噴火口に立って、奥能登の故郷の方に向って手を合わせて、いまわという時、立騰る地獄の黒煙が、線香の脈となって、磊々たる熔岩が艾の形に変じた、といいます。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
「それやかとても、火道具はちゃんとここに持っておるがや、燐寸なぞは使わんぞ、艾にうつす附木には、浅間山秘密な場所の硫黄が使うてあるほどに。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
作例 · 標準
鍼灸師は、体の特定の部分を温めるために艾を使用しました。
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彼女は、艾療法を通して慢性的な痛みの緩和を見つけました。
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燃える艾の独特の香りが、伝統医学のクリニックを満たしました。
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標準
Japanese mugwort (Artemisia princeps)
作例 · 標準
野原は艾で覆われ、その独特の香りが空中に満ちていました。
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日本では、艾は伝統的に灸や特定の料理に使用されます。
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彼女は、田舎への子供時代の訪問から、この植物が艾であることを認識しました。
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