固有
こゆう
名詞-の形容詞形容動詞頻度ランク #6069 · 青空 1550 例
標準
characteristic
文例 · 用例
なれは喜ぶなが影の、すがたの海に跳び入りて、眼に腕にかい抱き、それな固有のざはめきに、なれがこゝろはなごむなり、抑へがたなきはた荒き、浪の歎きのかの響き もはや眺めてはゐられなくなつた、跳び込んで、眼に腕にかい抱き、それな固有のざわめきに、なれがこころはなごむのだ。
— ――人と海―― 『海の詩』 青空文庫
政府が盆踊を禁ずるのも、国民が欧米人の真似をするのも、固有の日本文化が亡びるのも、すべて皆基督教の宣教師が宣伝するためであり、一切の悪は耶蘇教の罪に帰せられた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
然しまだ曾てなかつた新しい人物の創造は抜き差しならぬ心の複雑さの故に苦しんでゐる人々、その人固有の挙止を失はないで持つてゐる人々にのみ、自然な欲求となるのである。
— 中原中也 『アンドレ・ジイド管見』 青空文庫
この風物を叙するために、特に「麦林寺」という固有名詞を出したのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
或る風物を叙する代りに、特に或る特殊な固有名詞を使用するのは、昔から和歌や俳句に多く見るところで、日本の詩の独特な技巧である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
西洋の詩では、韻律上の美を目的として、特殊な固有名詞を盛んに使うが、日本の歌や俳句のように、内容(情想)のイメージにかけて、表象上の効果に用いるものは、一般に見て尠いようである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
しかし作者の意味では、そうした故事や固有名詞と関係なく、単にこの易水という文字の白く寒々とした感じを取って、冬の川の表象に利用したまでであろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
文明の波が潮のように片田舎にも押し寄せて来て、固有の文化のなごりはたいてい流してしまった。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
作例 · 標準
この地域には、固有の文化が根付いている。
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その生物は、この島固有の種だ。
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彼には、彼固有の考え方がある。
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